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異色のベトナム戦争マンガ『ディエンビエンフー』を無料で読む方法は? 戦場での愛と憎しみ、理想と現実が交錯する独特な雰囲気にどっぷり浸ろう!

現在進行しているイスラエル・パレスチナ情勢をはじめ、民族的・イデオロギー的対立が他国の介入によって泥沼化してしまう例は後を絶たちません。その最も代表的なものの一つが、ベトナム戦争ではないでしょうか。

ベトナム戦争を扱った小説や映画は数多くありますが、それに比べるとマンガ作品はかなり数が限られるように思います。じっくり楽しめる長編作品となれば、なおさらです。そんな中で「ベトナム戦争 マンガ」で検索すると真っ先に出てくる作品、それが『ディエンビエンフー』です。

この記事では『ディエンビエンフー』という作品の内容や、ネット上のレビューをご紹介します。さらに無料で読む方法についても調べていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

作品の内容

『ディエンビエンフー』はベトナム戦争を舞台にした異色の戦争マンガです。タイトルの「ディエンビエンフー」とは、1954年に実際に行われたベトナム戦争の激戦地の名前です。

ストーリーの中心となるのは、若き従軍カメラマン ヒカル・ミナミと、謎めいた美少女ベトコンの「お姫さま」。この2人が、戦火の中で出会い、互いに影響を与えながら生き延びようとする姿が描かれます。なんと作品はのっけからBAD ENDを示唆する描写で始まり、読者はそこに至る経緯に想像を巡らせながら読み進めていくことになります。

ベトナム戦争という特定の歴史的事件を背景にしているため、戦争の現実やベトナムの文化、そして当時の国際政治について、ストーリーを味わいながら自然に学ぶことができます。特に、ベトナムの農村風景や市街戦の様子、さらにはアメリカ軍やフランス植民地軍との対立が生々しく描かれており、ベトナムの歴史と文化に触れることができますよ。

個人的には、作品がもつ独特な雰囲気に強く引き込まれました。特に「お姫さま」の存在感は圧倒的で、彼女がただの戦士ではなく、戦争に翻弄される一人の人間として描かれている点が心に残りました。またデフォルメされた可愛らしい絵柄と、容赦のない悲惨な戦争描写が、対照的でありながら不思議な相乗効果を発揮しています。

戦争マンガというと、重くてシリアスなイメージがつきものですが、『ディエンビエンフー』にはその重さの中に時折ユーモラスでシュールなシーンが散りばめられており、絶妙なバランスが保たれています。また、戦争の悲惨さばかりでなく、人々の希望や夢、友情も丁寧に描かれており、「救い」を感じられるところからも、バランス感覚に優れた作品だといえるでしょう。

ネット上のレビュー

ネット上のレビューを見ても、作品の独特な雰囲気に関するコメントが目立ちます。

・私に戦争体験は無いが国家を動員した合法的な殺し合いである「戦争」の真理が他のどの作品よりもリアルに感じる。
・面白いし、勉強になります!!
・二頭身のカワイイ絵柄+現実の近代戦争+超人格闘バトルという相容れなさそうな要素を持つ珍しい作品。
・「史実」を扱っていながら同時に「ファンタジー」であり、その二つの要素がお互いを知らないかのように遠慮なく絡み合い、混じりあって見事に話を紡いでいる。
・伏線が全く回収されず、最後はグダグダです。 展開も非現実的です。 なのにこの圧倒的な存在感と詩情は何なのでしょう…ただ事ではありません。 

スキマより引用(一部抜粋)

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ストーリーの分岐

『ディエンビエンフー』は出版社を移り変わりながら連載が続けられた作品です。

最初は角川書店の漫画雑誌『Comic新現実』で連載されていましたが、これは休刊により連載が中断されてしまいます。KADOKAWAより『ディエンビエンフー 0』として刊行されているのが、この時の連載内容です。

その後、小学館の『月刊IKKI』で改めて連載が始まったものの、こちらも再び未完のまま12巻で終了となります。ただしこの作品は、そのままでは終わりませんでした。さらに双葉社の『月刊アクション』に移籍し『ディエンビエンフー TRUE END』として連載され、第3巻でめでたく完結を迎えたのです。この双葉社版のシリーズは、「BAD END」である小学館版の途中からストーリー分岐した形になっています。タイトルに「TRUE END」と付いているのはこのためです。

こうしたストーリーの分岐に加え、角川版の1巻と小学館版の1巻とではストーリーが大幅に書き直されています。刊行シリーズによって異なるストーリーを楽しめるのも、この作品の面白さといえるでしょう。

無料で読む方法は?

『ディエンビエンフー』は、角川から『ディエンビエンフー 0』として全1巻が、小学館からはIKKI版の全12巻に加え、新装版として全6巻が刊行されており、さらに双葉社からは『ディエンビエンフー TRUE END』全3巻が出されています。といっても、IKKI版の一部は出版権の失効により紙・電子ともに絶版状態のようです。

それに代わるものとして電子配信されているのが、作者である西島大介先生のセルフパブリッシングによる『ディエンビエンフー 完全版』全16巻です。これは小学館版の全12巻(未完)に角川版「0」の全1巻(未完)、双葉社版「TRUE END」の全3巻が全て加わった、文字通りの「完全版」です。

連載の中断や出版社の移籍によって刊行物の全容を把握するのが難しくなっているので、分かりやすくまとまっているのは有難いですね!

では、これらを無料で読む方法はあるのでしょうか?

調べたところ、公開済の全エピソードを無料で読む方法というのは、今のところ存在しないようです。いわゆる漫画rawのように、海賊版のマンガを無料公開する違法サイトも存在するようですが、そういったサイトを利用した場合は利用者も法に触れる可能性がある上に、セキュリティ面でも危険があります。

そこでオススメしたいのが、無料で試し読みできる電子書籍サイトです。各ストアで定期的に割引クーポンの配布やセールが行われる他、期間限定で複数の巻が一気に無料公開される場合もあるので、かなりお得にマンガを読むことができます。

特に「スキマ」なら、「待つと無料」を使えばなんと「完全版」全16巻分を全話無料で読むことができます! 気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

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